DNAを損傷から保護してくれる食品(レビュー)

(2019年2月) イタリアの研究グループが、メディテラネアン・ダイエットのDNA損傷への影響についてまとめたレビューを"Nutrients" 誌に発表しています。

レビューの概要

  1. DNA損傷が適切に修復されずにいると、心臓病・脳卒中・糖尿病・アルツハイマー病・ガンなどのリスクが増加する。
  2. メディテラネアン・ダイエット(MD)は、果物・野菜・穀類・ジャガイモ・鶏肉・豆類・ナッツ類・脂身の少ない魚・乳製品・少々の赤身肉・適度な飲酒・オリーブ・オイルを特徴とする食生活である。
  3. こうした食品の大部分には生物活性を有する化合物を豊富に含有しており、DNA損傷などの酸化ストレス(酸化ストレスなどによるDNA損傷?)の保護に一役買っている可能性がある。
  4. ヒトを対象にMDがDNA損傷・DNA修復・テロメアの長さに及ぼす影響を調べた介入試験は乏しいが、そうした少数の試験ではMDに 8-OH-dG(酸化ストレスのマーカーでDNA損傷の目安となる物質。ガンのリスクにも関与)を低減する作用のあることが示されている。
  5. 個々の食品では、トマト・ほうれん草・ブロッコリー・ブルーベリー・オレンジジュース・ナッツ類・緑茶・コーヒーにDNAを損傷から保護する効果のあることがヒト介入研究で示されている。
  6. 既存のデータは乏しいものの、MDに近い食生活はDNA損傷の予防に有益であるように思える。 ただし、この点について今後の研究でさらに調べることが望ましい。