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食生活が乱れている子供はADHDになりやすい?

(2017年2月) "Pediatrics" 誌に掲載されたバルセロナ大学などの研究によると、食生活の乱れにより子供が注意欠陥・多動性障害(ADHD)になるリスクが増加するかもしれません。

研究の方法

6~16才(平均年齢9才)の子供120人(ADHDと新たに診断された子供と、ADHDではない子供が60人ずつ)の食生活や家庭環境などのデータを用いて、食生活とADHDとの関係を調べました。

結果

食生活がメディテラネアン・ダイエットからほど遠い子供は、食生活がメディテラネアン・ダイエットに近い子供に比べて、ADHDと診断されるリスクが2.8倍でした。 ADHDのリスクに影響する様々な要因を考慮しても、この数字の統計学的な有意性は失われませんでした。

また、ADHDと診断された子供は次に該当する傾向にありました:
  • 果物・野菜・パスタ・米を食べることが少ない
  • 朝食を抜くことが多い
  • ファーストフードを食べることが多い
  • 糖類・菓子類・清涼飲料水の摂取量が多い
  • 脂肪の多い魚(DHAやEPAといったオメガ3脂肪酸を豊富に含む)をあまり食べない
結論
研究チームは次のように述べています:
「今回の研究は観察研究であるため、食生活とADHDのリスクとの間に因果関係が存在することを示せたわけではありません(*)が、食生活がADHDの発症に関与している可能性は示されました。 ADHDとの関係においては、個々の栄養素だけでなく食生活全体についても考えていく必要があるでしょう」
(*) 例えば、特定の家庭環境がADHDのリスク増加と不健康な食生活の両方を引き起こしているという可能性が考えられます。 仮にそうであれば、不健康な食生活がADHDの原因であるということにはなりません。