地中海地方の食事が認知機能の維持に有効?

(2015年5月) "JAMA Internal Medicine" に掲載された Hospital Clinic of Barcelona(スペイン)などの研究によると、メディテラネアン・ダイエット(地中海地方の食事)を続けることによって認知機能の衰えを遅らせることが出来るかもしれません。

研究の方法

この研究では、スペインのバルセロナに在住の中高齢者447人(平均年齢66.9才。52.1%が女性)を被験者とするランダム化比較試験を行いました。 447人はいずれも認知機能が正常で、心血管疾患(心臓病や脳卒中)のリスクが高い人たちでした。

447人は次の3つのグループに分けられました:
  1. エクストラバージン・オリーブオイルを重点的に(週に1L)摂取するメディテラネアン・ダイエットを続けるグループ
  2. ナッツ類を重点的に(毎日30g)摂取するメディテラネアン・ダイエットを続けるグループ
  3. 普通の食事を続けるグループ(ただし脂肪分を減らした食事を心掛けるように指導された)

試験期間(約4年間)の前後に神経心理学的な各種テストを行い、各グループのスコアを比較しました。

結果

447人のうち試験終了まで残っていたのは334人でした。 3のグループに比べて、1のグループは脳機能の衰えが全体的に緩和されていました。 また、2のグループは記憶力の衰えが3つのグループの中で最も少なくなっていました。 これらの結果は、認知機能の衰えに影響する遺伝子などの要因を考慮したうえでのものです。

ただし、今回の研究は被験者の数が少なかったため、今後の研究で今回の結果を確認する必要があります。