食事内容が地中海地方のものに近い人ほどテロメアが長い

(2014年12月) "British Medical Journal" に掲載された Brigham and Women’s Hospital (米国)などの研究によると、地中海地方の食事(メディテラネアン・ダイエット)がテロメアの長さを維持するのに有効かもしれません。 テロメアが短いというのは寿命が残り少ないということであり、加齢による病気にもなりやすくなります。

テロメアは炎症や酸化ストレスによって短くなるペースが加速しますが、地中海地方でよく食べられる果物・野菜・ナッツ類には抗酸化物質や抗炎症物質が豊富に含まれています。 そこで研究グループは、地中海地方の食事とテロメアの長さの関係を調べることにしました。

研究の方法

Nurses' Health Study という 1976年から続いている研究に被験者として参加している健康な中年女性 4,676人を対象に、食事に関するアンケートとテロメア(血液から採取した)の長さの測定を実施しました。

結果

普段の食事の内容がメディテラネアン・ダイエットにどれだけ似ているかに応じて、女性たちの食事を0~9点で採点(似ているほど点数が高い)したところ、点数が高い女性ほどテロメアの長さが長いという傾向が見られました。 ところが、個々の食品ごとに見ても、テロメアの長さとのあいだに有意な関係を示すものが1つも存在しませんでした。

これらの結果は、食事以外でテロメアの長さに影響すると考えられる要因(喫煙習慣や運動習慣でしょうか)を考慮したうえでのものです。

豆知識
研究者によると、メディテラネアン・ダイエットによるテロメアの長さへの影響は、人種(遺伝子)によって異なる可能性があります。