アジア人は、メラノーマの発症リスクは低いが死亡リスクは高い

(2016年7月) "Journal of the American Academy of Dermatology" に掲載されたケース・ウェスタン・リザーブ大学の研究によると、皮膚ガンの一種であるメラノーマは発症リスクこそ白人が高いものの、死亡リスクは有色人種のほうが高くなります。出典: Study Shows Poor Skin Cancer Survival in Patients with Skin of Color

研究の方法

メラノーマと診断された米国人患者9万7千人のデータを分析しました。

結果

白人はメラノーマの発症リスクが各人種の中で最も高かったのですが、死亡リスクは最低でした。 メラノーマによる死亡リスクが最も高かったのは黒人で、その次がアジア系その他、3番目がヒスパニック系、そして4番目が白人という順番でした。 黒人はメラノーマが進行してしまってから発見されることが多い傾向にありました。

解説

黒人でメラノーマによる死亡リスクが最も高かったのは、診断が遅れるためだけではないと思われます。 どのステージのメラノーマにおいても、黒人の予後が最も悪かったのです。 人種によってメラノーマに生物学的な差異があるのかもしれません。

アドバイス

皮膚ガンのリスク要因のうち最も対処しやすいのは紫外線です。 したがって、皮膚の色に関わらず日光などに含まれる紫外線を避けるようにしましょう。 紫外線を避けるには、物影を利用する・衣服で肌を覆う・日焼け止めを使用するなどの方法があります。 日焼け止めはSPFが30以上でUVA(紫外線A波)にも対応しているものを用いましょう。

また、有色人種は日光が当たりにくい場所に皮膚ガンが生じる傾向にあります。 例えば、手の平や足の裏などです。 したがって、皮膚ガンが生じていないかどうかを自分で調べる時には、自分の目の届かない箇所を親しい人にチェックしてもらいましょう。

コメント
研究者は次のように述べています:
「皮膚ガンは早期に見つかれば最も治療しやすいガンです。 ですので、皮膚ガンが生じていないかどうかを定期的にチェックすると良いでしょう。 疑わしい箇所がある場合には皮膚科を受診します」