眠りたいのに部屋が明るく周囲が騒がしいときにはメラトニンを使うと良い

(2015年3月)"Critical Care" 誌に掲載された首都医科大学(中国)の研究(*)によると、騒がしかったり明るかったりして眠りにくい状況において眠るのにメラトニンが有効です。
(*) Rong-Fang Hu, Xiao-Ying Jiang, Kathleen M Hegadoren and You-Hua Zhang. Effects of earplugs and eye masks combined with relaxing music on sleep, melatonin and cortisol levels in ICU patients: a randomized control trial. Critical Care 2015, 19:115. doi:10.1186/s13054-015-0855-3
研究の方法

40人の健康な被験者を4つのグループに分けて、病院の集中治療室(ICU)の騒がしさ(ICUで録音した騒音を流した)と明るさを再現した部屋で眠ってもらいました。

4つのグループは以下の通りでした:

  1. 何も用いずに眠る努力をするグループ
  2. アイマスクと耳栓を用いて眠るグループ
  3. 即効タイプのメラトニンを1mg服用するグループ
  4. プラシーボを(メラトニンだと信じて)服用するグループ

睡眠の質の評価には、脳の活性・眼の動き・筋肉の緊張を計測する特殊な機器を用いる客観的な尺度と、被験者へのアンケートによる主観的な尺度を用いました。

結果
いずれのグループでも騒がしく明るい環境が睡眠の妨げとなっていましたが、2のグループと3のグループは比較的良く眠れていました。

特に、メラトニンを服用した3のグループは、2のグループに比べても夜中に目覚めることが少なく、睡眠の質が顕著に改善されており、さらにREM睡眠の時間が増加していました。 REM睡眠は認知能力の回復に関与すると考えられています。