メラトニンの抗炎症作用のまとめ(レビュー)

(2018年6月) パヴィア大学(イタリア)などの研究グループがメラトニンの抗炎症作用についてまとめたレビューが "Critical Reviews in Food Science and Nutrition" 誌に掲載されています。
Seyed Mohammad Nabavi et al. "Anti-inflammatory effects of Melatonin: a mechanistic review"

レビューの概要

  1. メラトニン(N‐アセチル‐5‐メトキシ‐トリプタミン)は動植物の体内で作られる天然の物質である。
  2. ヒトにおいてメラトニンは、気分・睡眠・生殖・免疫・抗酸化防御など様々な機能に関与するほか、抗炎症性の物質としても作用する。
  3. したがって、食品やサプリメントでメラトニンを摂取するのが慢性炎症(慢性炎症が根底に存在する慢性疾患が多数ある)の抑制に特に有効ではないかと期待される。
  4. これまでに行われてきた多数の生体外実験や動物実験では、いろいろな慢性疾患においてメラトニンが抗炎症作用を発揮することが示されている。
  5. しかし、肝心の臨床試験ではメラトニンに抗炎症効果が無いという結果になったものもあり、メラトニンの抗炎症効果に関しては未だ結論が出ていない。

メラトニンが豊富な食品

メラトニンを比較的豊富に含む食品は、ブドウ(ワイン)・いちご・クランベリー・さくらんぼ・トマト・きのこ類・ナッツ類・マスタード・とうがらし・クコの実・ひまわりの種・カルダモン・フェンネル・コリアンダーなどです。

ただ、同じ種類の食品であっても品種・個体・部位・生育環境・採取時間帯によってメラトニン含有量が大きく異なります。