更年期障害の症状としてホットフラッシュが出ていない女性にはホルモン補充療法は効果が無い

(2013年11月) 更年期障害の治療に用いられるホルモン補充療法には、睡眠障害や記憶力のトラブルを改善する効果がありますが、"Menopause" 誌に掲載された研究によると、ホルモン補充療法が有効であるのは、更年期障害の症状としてホットフラッシュも表れている場合だけであるかもしれません。

更年期障害がホットフラッシュを伴っていない場合、あるいは伴っていても軽度である場合には、ホルモン補充療法によっても生活の質が改善されることが少ないというのです。

研究の方法

この研究では、閉経後間もない女性150人を対象に、健康状態と更年期障害の諸症状(不眠症、抑鬱、神経過敏、関節・筋肉の痛み、記憶力・集中力のトラブル、疲労感、不安感、恐怖感など)に関するアンケートを実施しました。

中~重度のホットフラッシュが1日あたり7回以上生じていたのは約半数で、残りの半数ほどの女性では軽度のホットフラッシュが1日3回未満生じていました。

結果
アンケート結果を分析したところ、更年期障害の症状に中~重度のホットフラッシュが含まれている女性では、ホルモン補充療法によってホットフラッシュを含む更年期障害の諸症状が緩和されていましたが、更年期障害の症状としてホットフラッシュが無い、あるいはホットフラッシュがあっても軽度である女性では、ホルモン補充療法によって更年期障害の諸症状が緩和されていませんでした。