睡眠障害は更年期障害の症状ではないかもしれない

(2015年1月) "Menopause" 誌に掲載されたペンシルバニア大学の研究によると、睡眠障害は更年期障害の症状ではないかもしれません。

研究の内容

この研究では、1996~2012年のうちに自然に(卵巣摘除などによらずに)更年期を迎えた女性255人の睡眠パターンを調査しました。 1996年の研究開始の時点で、女性たちの年齢は35~48才で、28%が中~重度の睡眠障害でした。 この28%という数字は、一般的な成人の不眠症率と同程度です。 睡眠に問題が生じていない女性は56%でした。

16年の研究期間中に中~重度の睡眠障害を経験した女性は82%で、睡眠の問題を経験しなかったのは7%に過ぎませんでした。

(研究開始の時点で)睡眠障害を抱えていた女性は快眠できていた女性に比べて、更年期を迎えてから睡眠障害に悩む率が3倍も高くなっていました。 快眠できていた女性では、更年期前後の16年間のうちに中~重度の睡眠障害が起こる率が25%でしかありませんでした。

また、睡眠障害とホットフラッシュとのあいだに強い相関関係が見られましたが、更年期女性の中にはホットフラッシュが起こらなくても睡眠の質が悪いという人も多数いました。

研究者のコメント
研究者によると、睡眠障害は更年期によって引き起こされているのではないと思われます:

「更年期を迎える前に軽度の睡眠障害があった女性の中には更年期中に睡眠障害が悪化したという人もいますが、大部分の女性では、更年期によって睡眠障害が悪化したり、新たに睡眠障害になる心配は無いと言えます」

「更年期における睡眠障害は必ずしも卵巣機能の低下によるものではなく、体の他の部分の健康問題や、不安感、ストレスなどが原因である可能性があります。」