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知的な活動をしている高齢者は軽度認知障害になることが少ない

(2017年1月) "JAMA Neurology" に掲載された研究によると、知的な刺激を与えてくれる活動が軽度認知障害(MCI)の予防に有効かもしれません。

MCIとは

軽度認知障害(MCI)とは、老化による正常な範囲内での認知機能の衰えと認知症との中間に位置する状態です。

MCIの人はアルツハイマー病などの認知症になるリスクが増加します。 1年間のうちにMCIが認知症へと進行する率は5~15%です。 しかし何年間にもわたりMCIの段階に留まり認知症に進行しないケースや、MCIが改善されるケースも存在します。

MCIの種類
MCIは、健忘性MCI(amnestic MCI)と非健忘性MCI(non-amnestic MCI)の2種類に分類されます:
  • 健忘性MCI(aMCI)はMCIの中で最も一般的で、記憶力の低下が特徴です。 約束したことや最近の出来事を忘れたりします。
  • 非健忘性MCI(naMCI)では思考力や判断力が低下します。 複雑な手順を要することを行えなくなったり、計画を立てられなくなったりします。
研究の方法

認知機能が正常な70才以上の高齢者 1,929人に、過去1年間における知的な活動の状況を尋ねたのち、中央値で4年間にわたり15ヶ月ごとに認知機能を検査しました。

結果
追跡期間中に465人がMCIになりました。 知的活動の習慣により次のようにMCIのリスクが下がっていました:
  • ゲーム(*): -22%
  • 手先を使う活動(†): -28%
  • 社交的な活動: -23%
  • PCの使用: -30%
  • 読書: -17%(ただし、、95% CI, 0.68-1.01

(*) 内容は不明。 コンピューター・ゲーム?

(†) 模型作り・工芸・手芸などでしょう。
MCIの種類別の分析
健忘性MCIに限ると、PCを使う習慣があってもリスクが下がっていませんでした。 逆に非健忘性MCIは、PCを使う習慣がある場合にのみリスクが大幅に(-58%)下がっていました。