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糖尿病治療薬「メトホルミン」に乳がん細胞の薬剤耐性を除去する効果

(2017年12月) "Plos One" に掲載されたサスカチュワン大学(カナダ)の研究によると、糖尿病の治療薬として一般的な「メトホルミン」という薬に、乳ガン細胞が多剤耐性を獲得するのを阻止したり、すでに獲得した多剤耐性を解除したりする効果が期待できます。

研究の概要

MCF7というタイプの乳ガン細胞にメトホルミンを使用すると、ドキソルビシンという一般的な抗がん剤に対する耐性を有するMCF7であっても増殖が抑制されました。 さらに、乳ガン細胞をメトホルミンで事前に処理しておくことで、乳ガン細胞の抗がん剤に対する耐性が生じなかったり生じるのが遅れたりしました。

また、侵攻性の強いガン細胞を用いた細胞実験でもマウス実験でも、メトホルミンに多剤耐性を解除する効果があるように見受けられました(メトホルミンにより多剤耐性の指標となるタンパク質の発現量が減った)。

メトホルミンとガン

これまでの研究では、メトホルミンに複数の種類のガン細胞の増殖を抑制する効果がいくらか備わっていることや、糖尿病も患っているガン患者がメトホルミンを服用していると生存率が上がったり腫瘍が新たに発生しにくかったりするようであることが示されています。