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メトホルミンの使用によりビタミンB12が欠乏する恐れはない?

(2017年9月) "American Journal of the Medical Sciences" に掲載された研究で、メトホルミンの使用によりビタミンB12が欠乏する恐れはないという結果になっています。

メトホルミンとビタミンB12

メトホルミンは2型糖尿病の患者に処方される一般的な薬で、インスリン感受性を改善する効果があります。

これまでの類似研究には、メトホルミン使用者はビタミンB12が欠乏していることが多いという結果になったものと、そんなことはないという結果になったものが混在しています。

研究の方法

150人を次の5つのグループに分類して、ビタミンB12の血中濃度を比較しました:
  1. 薬物による糖尿病の治療を行っていない糖尿病患者
  2. メトホルミン(850mg以上/日)だけを使用している糖尿病患者
  3. メトホルミン(850mg以上/日)と他の経口血糖降下薬やインスリンとを併用している糖尿病患者
  4. 糖尿病ではないが多嚢胞性卵巣症候群をわずらっている患者(糖尿病になりやすいことで知られる)
  5. 健常者

結果

メトホルミンを使用しているグループと使用していないグループとで、ビタミンB12の血中濃度に統計学的に有意な差は見られませんでした。 糖尿病の有無によるビタミンB12血中濃度の違いも見られませんでした。

今回の結果から、メトホルミンを利用しているというだけの理由でビタミンB12不足をチェックする必要はないと考えられます。