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卵・魚・肉に豊富に含まれるメチオニンが記憶力低下の原因に?

(2015年4月) "Experimental Biology Meeting" で発表されたルイビル大学(米国)の研究によると、卵・魚・肉に豊富に含まれるメチオニンというアミノ酸によって記憶力の低下が助長される可能性があります。

メチオニンによって脳機能の維持に必要なネトリン(*)と呼ばれるタンパク質(を作る遺伝子)のメチル化(遺伝子が無効化される)が増加するというのです。
(*) ネトリンは、シナプスの可塑性を維持するのに必要であるほか、軸索誘導とニューロン新生にも関与しています。
研究の方法
マウスの一群にメチオニンを大量に(1.2%)含み、葉酸・ビタミンB6・ビタミンB12を少量(0.08 mg/kg、0.01 mg/kg、10.4 mg/kg)含む特別なエサを最長で6週間にわたって与え、マウスの記憶力と、脳におけるネトリンの量およびメチル化の程度を測定しました。 記憶力の測定は毎週行いました。
原文には、葉酸・ビタミンB12・ビタミンB6の含有量を減らした理由が記載されていませんが、"Three of the B Vitamins: Folate, Vitamin B6, and Vitamin B12"(ハーバード大学)によると、これらのビタミンはいずれもホモシステインからメチオニンが作られる際に必要となるそうです。
結果

特別なエサを食べる期間が長かったマウスほど、ネトリンを作る遺伝子のメチル化がはなはだしく、ネトリンの発現量が少なくなっていました。 そして、ネトリンの減少量が多いマウスほど記憶力の低下幅が大きいようでした。

さらに、(高メチオニン食によりネトリンが減少し記憶力も低下していた)マウスの脳内にネトリンを注射し、それから一週間のうちに3回マウスの記憶力を測定したところ、記憶力が最大で50%回復しました。

研究者は次のように述べています:
「過去の複数の研究で食事内容によっては記憶力を改善できることが示されていますが、この研究ではメチオニンを多く含む赤身の肉や一部の魚介類によって記憶力低下のリスクが増加する可能性が示唆されました」