他人が撒き散らす細菌に触れて免疫力アップ

(2016年1月) ヒトが周囲に撒き散らす細菌細胞の数は1時間あたり3千8百万にも及びます。 仮に息を止めていたとしても、1時間のうちに皮膚から1千万の細菌細胞が撒き散らされます。 したがって人と人が触れ合うというのは、撒き散らされる細菌細胞同士が触れ合うということでもあります。 出典: House guests may be germy, but it’s good for you

このように言われると他人との接触が不潔なものであるように思われますが、シカゴ大学の研究者によると、他人が撒き散らす細菌細胞に触れるのは健康にとって有益です。 他人の細菌細胞に触れることによって免疫系が刺激されるというのです。

ただし、インフルエンザなどの感染症にかかっている場合は、病気がうつらないように気をつける必要があります。

解説

ヒトの体は自然に存在する動植物を介して様々な細菌に絶え間なく接触するように進化してきましたが、多くの現代人は細菌と接触する機会が減っています。 そのために花粉症などのアレルギー疾患や喘息になる人が増えています。

この研究者は、キス・握手・ハグなどの儀礼的な習慣が数千年のうちに確立された背景に、細菌を共有して細菌に対する免疫力を培うという目的があったのではないかとすら考えています。
キスには免疫系の強化だけでなく消化を促進したり認知能力を向上させたりする効果も期待されています。