ひとりの人が数百万匹/日の細菌群を周囲に撒き散らす様はまるで指紋

(2015年9月) 一人の人間は1日あたり数百万匹にもおよぶ細菌を周囲へと撒き散らしていますが、"PeerJ" 誌に掲載されたオレゴン大学の研究によると、そのように撒き散らされた微生物(細菌クラウド)を用いて追跡することで、指紋から個人を特定するようにして細菌クラウドを撒き散らした当人を突き止めることが可能です。

研究の方法

消毒済みの実験室において、被験者11人の周囲の空気から細菌群を採集してその内容を分析しました。

結果

各人の周辺の空気中から採集した細菌の構成が指紋のように個々の人によって異なっていたため、11人の大部分に関して、採集した細菌の構成だけに基づいてどの被験者が実験室に座っていたのを4時間以内に割り出すことができました。

個人の特定に用いられた細菌は、連鎖球菌属(口腔内に一般的に見られる)・プロピオニバクテリウム属(皮膚によく見られる)・コリネバクテリウム属(皮膚によく見られる)など人体の内外に存在する一般的な細菌でしたが、その組み合わせ(おそらく構成比率)が人によって異なっていたのです。