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中年者においては毎日2杯超の飲酒が高血圧以上の脳卒中リスク要因

(2015年2月) "Stroke" 誌に掲載された St. Anne's University Hospital(チェコ)の研究で、毎日2杯超の飲酒が高血圧糖尿病以上の脳卒中のリスク要因であるという結果になりました。

研究の方法

この研究では、スェーデン人の60才未満の双子 11,644人(双子同士は同性)を対象に、1967~1970年にかけてアンケートを実施し、その後43年間にわたり追跡調査を行って、飲酒量が2杯超/日の場合と半杯未満/日の場合とで脳卒中のリスクを比較しました。

結果
主な結果は次のようなものです:
  • 43年間のうちに脳卒中を起こしたのは 11,644人のうちの30%ほどだった。
  • 飲酒量が2杯超/日のグループは飲酒量が半杯未満/日のグループに比べて、脳卒中のリスクが34%増加していた。
  • (双子たちのうちの一卵性双生児のみに限って行われた分析において) 中年(50~60代)の頃に2杯超/日を飲んでいたグループは(同じ頃に飲酒量が半杯未満/日だったグループよりも)、遺伝的要因および子供の頃の環境的要因とは無関係に、脳卒中を起こす時期が5年早かった。
  • 飲酒量が2杯超/日のグループでは、高血圧や糖尿病などの脳卒中リスク要因を抱えているグループ以上に脳卒中のリスクが増加していた。
  • 75才頃を境として、高血圧と糖尿病の脳卒中のリスクに占める割合が飲酒量より大きくなるように見受けられた。
研究者は次のように述べています:
「中年(50~60代)の頃に飲酒量を1日あたり2杯未満に抑えることで、60代頃に脳卒中になるリスクが低下すると思われます」
周辺情報
  • アルコールが脳卒中に与える影響を示す研究はこれまでにも複数が行われていますが、年齢層による影響の違いを意識した研究は今回のものが初めてです。
  • 今回の結果は、米国心臓協会が推奨する飲酒量の基準と合致します。 米国心臓協会が推奨する飲酒量は、男性は2杯/日まで、女性は1杯/日までというものです。 「1杯」に相当する飲酒量はワイン4オンス(1オンスは約30ml)です。
  • 習慣的な飲酒は脳卒中以外に、高血圧・心不全・不整脈などのリスク要因でもあります。
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