中年の頃のストレスもアルツハイマー病の原因に

(2013年10月) "British Medical Journal Open" に掲載されたスェーデンの研究によると、中年の頃に毎日たくさんのストレスを感じている女性では、年を取ってからアルツハイマー病になるリスクが増加します。

研究の方法

1914~1930年に生まれたスェーデン人女性800人のメンタル・ヘルスを1968年から40年近くにわたって追跡調査しました。

1968年~2005年にかけて精神医学的な複数のテストと検査を6回行い、さらに、ストレッサー(ストレスの原因)となる18のイベント(*)に関する調査も行いました。
(*) 離婚・夫との死別・子供の深刻な病気または死亡・精神疾患・家族のアルコール依存症・自分または夫の離職・社会的支援(友人・隣人・地域社会による支援のこと)の不足など。
結果

研究期間中に他界したのは425人(他界時の平均年齢は79才)、認知症になったのは19%で、そのうちの104人がアルツハイマー病でした。 また、認知症と診断された平均年齢は78才でした。

1968年の調査のときにストレッサーが多かったグループでは、アルツハイマー病になるリスクが21%、そして認知症になるリスクが15%、それぞれ増加していました。

コメント
研究者は次のように述べています:

「今回の研究により、日常的な心理社会的ストレスもアルツハイマー病のリスク要因である可能性が示されました。

ただし、アルツハイマー病予防の一環として、ストレス管理や行動療法などの、日常的なストレスへの対策が必要かどうかという判断をする前に、複数の研究を別途に行って今回の結果を確認する必要があります」
ストレスについて

ストレスは、中枢神経系・内分泌(ホルモン)系・免疫系・心血管系に様々な影響をもたらします。 過去の複数の研究で、心理的なストレスが脳の構造や機能にダメージを与えて、炎症を促進することや、トラウマティックな(心に傷が残るような)出来事を経験してから何年も経っている人でも依然としてストレス・ホルモンの量が増加しっぱなしとなることが示されています。

人生にストレスは付きものなので、ストレスにいかに上手に対処するかが大事です: 「なるべくストレスを避けるようにして、避けられないストレスは解消しましょう」 ストレスの解消には、瞑想・ヨガ・運動などが有効です。 参考記事: 作り笑顔でストレス解消!