更年期には偏頭痛になりやすい

(2014年6月) 米国頭痛学会で発表されたシンシナッティ大学の研究で、更年期および閉経後において偏頭痛が50~60%増加することが確認されました。
更年期
更年期とは女性が閉経する前後数年間を指します。 月経が来なくなって1年が経過すると閉経とみなされます。 閉経する数年も前から生理不順や、ホットフラッシュ、睡眠障害などの症状が表れることがあります。 閉経が起こる平均年齢は51才ですが、更年期障害は40代から始まることがあります。
研究の方法

35~65才の女性 3,600人超を対象に電子メールによるアンケートを実施し、閉経の有無・偏頭痛の有無・偏頭痛の頻度について尋ねました。

3,600人に占める更年期前、更年期、および閉経後の女性の割合はほぼ均等でした(それぞれ 1,200人程度)。 また、一ヶ月のうちに偏頭痛が10回以上起こる場合を、偏頭痛が高頻度であるとみなしました。

結果

更年期前のグループでは偏頭痛が高頻度の女性の割合は8%でしたが、更年期のグループでは12.2%、閉経後のグループでは12%でした。

解説

この結果は一見これまでのデータと矛盾しています。 というのも、若い女性では生理が始まる直前や直後に偏頭痛が起こることが多いことが知られているからです(つまり、生理のときに偏頭痛が増えるのだから、生理の回数が減る更年期には偏頭痛は減るはず)。

しかし研究者によると、更年期になってエストロゲン(女性ホルモン)が減るのが原因で偏頭痛が増えるのだと考えられます。 この考えは、生理が始まる時期(偏頭痛になりやすい)にもエストロゲンの体内量が減るという事実と合致します。