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牛乳アレルギーの子供は粉の出ないチョークでもアレルギー

(2013年5月) スペインで行われた研究によると、昔ながらの石膏製チョークと比較して使用時に粉が出にくい炭酸カルシウム製のチョーク(以下、「無塵チョーク」)が、牛乳アレルギーの子供において、アレルギーと喘息の症状を引き起こす可能性があります。

原因はカゼイン

研究グループによると、無塵チョークにはカゼインという成分が含まれていることがありますが、このカゼインが牛乳に由来するタンパク質であるために、牛乳アレルギーの子供が無塵チョークの粒子(無塵とはいえ少しは粉が出る)を吸い込むとアレルギーが生じます。

チョークによる牛乳アレルギーの症状

アレルギーの症状は、鼻粘膜の充血・くしゃみ・鼻水などのほか、咳・喘鳴・息切れなどの呼吸器系のトラブルです。 場合によっては命に関わりかねない喘息の発作すら生じる可能性があります。

対策

研究グループは、子供が牛乳アレルギーの場合には、教室の後ろの方の席に座らせてもらうように学校に要請するようにとアドバイスしています。 無塵チョークの粒子は重いので、後ろの方まではあまり飛んできません。

牛乳アレルギーは成長とともに治るケースが多く、80%の子供で16歳までにアレルギーが無くなりますが、学校に通う年齢の子供では牛乳アレルギーが残っていることが少なくありません。

研究者は次のように述べています:
「牛乳アレルギーの子供にとって危険なのは無塵チョークだけではありません。 カゼインは、接着剤や、紙、インク、他の子供の昼食などにも使われている可能性があるのです」
日本での状況

日本には、炭酸カルシウム製の無塵チョークのメーカーが数社ありますが、そのうちの日本理化学工業という会社に問い合わせたところ、現在(2013年5月)のところ同社の「ダストレス・チョーク」という無塵チョークにも微量(0.2%以下)のカゼインが含まれているそうです。(ただし、使用者からアレルギーに関して健康被害が寄せられたことはないとのことです)

この日本理化学工業の場合は、カゼインを使用しないチョークも今年6月から生産し始める予定だそうです。 チョーク業界では、今回の研究で指摘されているアレルギー問題は既に知られていたようですね。
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