栄養たっぷりの牛乳を飲んで骨折を予防しよう(レビュー)

(2019年4月) フランスの牛乳メーカーCANDIA社の顧問を務める研究者が、牛乳の骨折予防効果についてまとめたレビューを "Aging Clinical and Experimental Research" 誌に発表しています。
著者: Patrice Fardellone.
タイトル: The effect of milk consumption on bone and fracture incidence, an update

レビューの要旨

  1. 牛乳には1リットルあたり平均 1,150mgものカルシウムが含まれており、大部分の先進国において人体が利用できるカルシウムの主要な供給源となっている。
  2. 牛乳が含有するカルシウム以外の成分(各種ミネラル・ビタミン・タンパク質など)も骨の成長や強度に有益である。
  3. これまでの多数の研究で、牛乳や乳清抽出物が骨の健康や骨折の予防に有益であることが示されている。
  4. しかし、牛乳の飲用量が多い人で股関節骨折のリスクが増加するという結果になった研究も少数ながら存在する。 このような結果は交絡要因の多さや記憶バイアスなどの手法的な問題に起因する(研究に問題があったために牛乳で骨折リスクが増加するという結果になった)と思われる。 大部分の専門家は、牛乳の飲用により股関節骨折のリスクが増加することは無いと見ている。
  5. 科学的な観点から見ると、カルシウムのみならず様々な栄養素を豊富に含む滋養食品(牛乳)を一般人の食生活から排除する理由など皆無である。
この研究者は、ヨーグルトで知られるダノン社の出資する研究にも参加しています。