介護で疲れた心をマインドフルネス瞑想法が癒してくれる

(2015年10月) "Palliative Medicine" 誌に掲載されたタスマニア大学のレビュー(過去の複数の研究のデータを調査する)によると、緩和ケアしかできない病気(palliative illness)を抱えている家族を介護している人のストレスや抑鬱の軽減とQOL(生活の質)の向上にマインドフルネス瞑想法が有効かもしれません。

レビューの方法

介護者に対するマインドフルネス瞑想法の効果を調べた10の研究(被験者数合計432人)に関して報告する13の論文を調査しました。 もっとも多かった(7つ)のは、認知症患者の介護者を被験者とする研究でした。

結果

マインドフルネス瞑想法が介護者の心を癒すのに有益で、特に抑鬱の軽減・心労の軽減・生活の質の向上に効果があると思われます。 ただし、マインドフルネス瞑想法の効果を調べた研究全般に比べると、介護者への効果は比較的明確ではありませんでした。

マインドフルネス瞑想法

マインドフルネス瞑想法では、過去の出来事や将来への不安にとかく押し流されがちな心を現在に留めることによってストレスへの対処能力を向上させようとします。

マインドフルネス瞑想法に基づくストレス管理プログラムは一般的に、1週間あたり2.5時間のセッション(毎日行うことが推奨されるので1日あたり20~30分)を6~8週間にわたって行います。

セッションでは、自分の思考・感情・感覚が変化してゆく様をあるがままに見つめます。 思考・感情・感覚に対して判断を下したり、変えようとしたりはしません。