ミネラル摂取量と抑鬱リスクの関係

(2017年12月) "Journal of Affective Disorders" に掲載された青島大学(中国)の研究で、亜鉛・鉄・銅・セレンといったミネラル類の摂取量が多い人は抑鬱が生じていることが少ないという結果になりました。

研究の方法

米国(*)に住む18才以上の男女1万5千人弱(男女比はほぼ半々)を対象にアンケート調査を実施して、亜鉛・鉄・銅・セレンの摂取量や抑鬱の有無などを尋ねました。
(*) 中国の研究チームが米国のデータを分析した。

そして、各ミネラルの摂取量に応じてデータを4つのグループに分けて、グループ間で抑鬱のリスク(オッズ比)を比較しました。

結果

主な結果は次の通りです:
  • セレンに関しては、摂取量が最大のグループは最少のグループに比べて抑鬱のリスクが低かった。 リスク低下幅は銅が32%でセレンが54%。
  • 亜鉛に関しては、摂取量が2番目に多いグループが最少のグループに比べて抑鬱のリスクが低かった(摂取量が最大のグループではリスクが下がっていなかった)。 リスク低下幅は亜鉛が30%で鉄が34%。
  • ミネラル摂取量がRDA(*)に達していない場合とRDAを満たしている場合とで比較したところ、ミネラル摂取量がRDAを満たしている場合には亜鉛で36%、で32%、セレンで48%、それぞれ抑鬱のリスクが低かった(はリスクに差がなかった)。
    (*) RDA(推奨一日許容量)とは、97.5%の人においてビタミンなどの所要量を満たすのに十分であるとされる摂取量のことです。
  • 亜鉛・鉄・銅・セレンを併せた摂取量が多いと抑鬱のリスクが低いという関係も見られた。