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適量の飲酒に免疫力を強化する効果

"Vaccine" 誌(2013年12月)に掲載されたカリフォルニア大学リバーサイド校の研究によると、適度の飲酒によって免疫力が強化され感染症にかかり難くなります。

この研究では、12匹のサル(rhesus macaque)に天然痘の予防接種をし(そして、予防接種に対する免疫反応の強さ(免疫力の強さ)を測定し)たうえでサルたちを2つのグループに分けて、一方のグループにはお酒(アルコール度4%)を、そしてもう一方の(比較対照用の)グループには砂糖水(カロリーがお酒と同じになるように濃度を調整したもの)を自由に飲ませるという実験を行いました。 お酒と砂糖水以外の水やエサについては、いずれのグループも自由に飲み食いできる環境を整えました。

このような状況で、サルがお酒をどの程度飲むかを14ヶ月にわたって観察しました。

9ヶ月が経過した時点で、サルの飲酒量がヒトと同じように固体によって相当異なることが明らかになっていました。 大量に飲酒するサルもいれば、適度の飲酒にとどめるサルもいたのです。 研究グループは、飲酒グループのサルたちを、飲酒量に応じて「大酒飲みグループ」と「適量グループ」という2つのグループにさらに分けました。

結果
天然痘の予防接種(と免疫力の測定)を実験開始から7ヵ月後に再び行っ(て初回の予防接種のときに測定した免疫力の強さと比較し)たところ、飲酒習慣を開始する前の時点では、どの個体も予防接種に対して同じような(免疫の)反応を示していましたが、飲酒開始後には、大酒飲みグループで対照グループ(砂糖水のグループ)よりも予防接種に対する反応が大きく減っていました。 その一方で、適量グループでは予防接種に対する反応が増加していました。

研究者は次のように述べています:

「これまでの研究で適量の飲酒が心血管疾患の予防に有効であることが示されていますが、今回の結果からは、適量の飲酒には免疫力を強化する効果もあると考えられます。 他方、過度の飲酒は健康に悪影響があります。

アルコール依存症の前歴や家族歴がある人には飲酒をお勧めしませんが、そうでない人の場合には、夕食時にワインを1杯程度頂くのは心血管(心臓と血管)や免疫系の健康にとって有益であると言えそうです」