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適度な飲酒習慣がある人は2型糖尿病になりにくい

(2017年7月) "Diabetologia" 誌に掲載された南デンマーク大学の研究で、適度な飲酒習慣がある人は2型糖尿病になることが少ないという結果になっています。

研究の方法

デンマークに住む18才以上の男女7万人超(このうち4万2千人弱が女性)に飲酒習慣について尋ねたのち4.9年間(中央値)にわたり2型糖尿病の発症状況を追跡調査しました。

結果

追跡期間中に男性859人と女性887人が糖尿病を発症しました。

飲酒量

飲酒習慣がないグループと比較して糖尿病のリスクが最も低かったのは、男性では14杯/週、女性では9杯/週という飲酒量のグループでした。 こうした飲酒量のグループにおけるリスク低下の幅は、男性で43%、女性で58%でした。

飲酒頻度

1週間のうち飲酒する日が1日未満のグループに比べて、1週間あたり3~4日は飲酒するというグループは、糖尿病のリスクが男性では27%、女性では32%低くなっていました。

お酒の種類

ワインとビールで糖尿病のリスクが下がっていました:
  • ワインを7杯以上/週飲むというグループはワインを1杯未満/週しか飲まないグループに比べて、糖尿病のリスクが25~30%下がっていた。
  • ビールを1~6杯/週飲むというグループはビールを1杯未満/週しか飲まないグループに比べて、糖尿病のリスクが21%下がっていた。
蒸留酒が飲む習慣があっても糖尿病のリスクは下がっていませんでした

関連研究

  • "American Journal of Clinical Nutrition"(2016年)に掲載されたシステマティック・レビューでも、26の研究のデータ(データに含まれる人数は70万人超)を分析して、少量~適量の飲酒習慣で2型糖尿病のリスクが17~26%下がるという結果になっています(大量の飲酒ではリスク下がらず)。
  • "Journal of Diabetes Investigation"(2016年)に掲載されたシステマティック・レビューでは、13の研究のデータ(データに含まれる人数は40万人弱)を分析して、ワインを飲む習慣がある場合にのみ2型糖尿病のリスクが明確に下がるという結果になっています。

    ワインを飲む習慣がある場合のリスク低下幅が15%だったのに対して、ビールや蒸留酒の低下幅は4%と5%で統計学的な有意性も微妙でした。

    この研究でも、飲酒量が2杯/日程度のときに糖尿病のリスクが最低となっていました。