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高齢者では適度な飲酒でも心臓に悪影響?

(2015年5月) "Circulation: Cardiovascular Imaging" 誌に掲載された Brigham and Women's Hospital(米国)の研究によると、高齢者(特に女性)の場合には適量の飲酒(*)であっても心臓に有害かもしれません。
(*) 明確な定義はありませんが、男性であれば2杯/日以下、女性であれば1杯/日以下。
過去の研究では、大量に飲酒をすると心筋症(*)のリスクが増加するけれども適量の飲酒であればむしろ心臓の健康にとって有益だという結果になっています。
(*) 心臓の筋肉が厚みを増して固くなったり、瘢痕組織化したりするという病気。
研究の方法

平均年齢76才の男女 4,466人の1週間あたりの飲酒量を調べて、心臓の各所のサイズ・構造・動作と照らし合わせました。

結果
主な結果は次の通りです:
  • 男女共に、飲酒量が多いほど心臓の構造と機能に生じる微妙な変化の度合いが大きかった。
  • 男性では、飲酒量が14杯/週を超えていたグループに心臓の左室容積(心臓の主なポンプ室に当たる部分の壁)が大きい人が多かった。
  • 女性では、適量の飲酒(7杯/週未満)によっても心臓機能が少し低下していた。
研究者のコメント
研究者は次のように述べています:
「男性よりも女性の方がアルコールの心毒性に弱いようです。 アルコール性心筋症が女性に多いのもそのためかもしれません」
別の研究者は次のように述べています:
「少量の飲酒が有益である可能性はありますが、今回の研究によれば高齢者の飲酒量が多いと特に女性で心臓の構造と機能に有害となる可能性があります。 飲酒は控えめにしましょう」