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適度な飲酒習慣がある人は心不全になることが少ない

(2017年10月) "JACC: Heart Failure" に掲載された研究で、適量の飲酒をする習慣がある人は心不全になるリスクが低いという結果になっています。

研究の方法

イタリアに住む男女2万3千人弱の心不全発生状況を8年間ほどにわたり追跡調査したデータを用いて、飲酒習慣と心房細動(*)や心不全(†)になるリスクの関係を分析しました。 データの分析においては、心房細動や心不全のリスクに影響する様々な要因を考慮しました。

(*) 不整脈の一種。 症状は、動悸・息切れ・疲れやすさ・めまいなど。

(†) 心臓の構造や機能に影響する様々な異常の総称。 心不全になってから時間が経過するうちに、心臓は体が必要とするだけの血液と酸素を送り出せなくなる。 心不全は他の心臓病に比べて死亡リスクが高め。 心不全によりガンになるリスクが増加するというデータもある。

結果

追跡期間中に554件の心房細動および943件の心不全の発生が確認されました。

心房細動

飲酒量と心房細動になるリスクとの間には関係が見られませんでした。

心不全

飲酒習慣が無い場合に比べて、1日あたり1~4杯の飲酒習慣がある場合には心不全になるリスクが低下していました。 心不全リスクの低下幅が最大となったのはアルコール摂取量が20g/日の場合で、このときのリスク低下幅は22%でした。
(*) 米国の基準ではアルコール14g。 ビールであれば350ml缶1本程度、ワインであれば120~150cc程度。
年齢・性別・社会的地位・飲むお酒の種類(ワインか否か)などでデータを分けて分析しても同じような結果となりました。