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飽和脂肪の摂り過ぎでジャンクフード好きになる?

(2015年7月) "Neuropsychopharmacology" 誌に掲載されたモントリオール大学などの研究によると、飽和脂肪を摂り過ぎると中脳辺縁系のドーパミン系の機能が損なわれ、脂肪の摂り過ぎで太らないにしてもジャンクフードが好きな体になってしまう可能性があります。出典: This Is Your Brain on Fried Eggs

研究の方法
ネズミたちを次の3つのグループに分けて8週間を過ごさせました:
  1. 低脂肪のエサを与えられるグループ(飽和脂肪と不飽和脂肪をほぼ半々の割合で含む)
  2. 高脂肪でカロリーの50%を一価不飽和脂肪酸(オリーブ油)が占めるエサのグループ
  3. 高脂肪でカロリーの50%を飽和脂肪酸(パーム油)が占めるエサのグループ

エサに含まれるカロリー・糖質・タンパク質・脂肪の量はいずれのグループも同じでした。 エサはネズミが食べたいだけ食べられるようにしておきました。

結果
8週間後、体重・インスリン値・レプチン値(*)・相対血糖値(relative glycemia)はいずれのグループでもほぼ同じでしたが、3のグループではドーパミン機能が鈍っていました。
(*) レプチンは脂肪によって作られたのち血流に乗って脳へと運ばれ、そこでエネルギー保存のシグナルとして作用して、エネルギー消費と空腹感を調整します。 このような作用からレプチンは「満腹感のホルモン」と呼ばれることがあります。
研究者は次のように述べています:

「ドーパミン機能が鈍ると、脳がドーパミン機能の鈍化を補おうとして報酬を求める行動(カロリー摂取など)を強めるのではないかと思われます。 これは例えるならば、麻薬に慣れてしまった人が快楽を得るのに以前よりも多量の麻薬を必要とするようなものです」

「飽和脂肪を摂り過ぎでドーパミン機能が鈍化すると、それまでと同じ量の脂肪では満足感を得られずに、さらに高脂肪・高糖質の食品を求めるようになる可能性があります」

「これとは別の今後発表予定の研究によると、飽和脂肪の過剰摂取によるドーパミン機能の鈍化には脳の炎症が関与している可能性があります。 飽和脂肪の過剰摂取は脳の炎症を引き起こします」