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「味の素」ひと瓶半に相当する量のグルタミン酸ナトリウムを1ヶ月間で摂らせてみた

(2018年6月) "Journal of Nutrition" に掲載されたコーネル大学などによる研究で、「味の素」などの化学調味料の主成分であるグルタミン酸ナトリウム(MSG)を大量に摂る生活が1ヶ月間続いた女性は旨味(うまみ)を感じられない恥ずかしい体になってしまうという結果になりました。
Corinna A Noel et al. "Prolonged Exposure to Monosodium Glutamate in Healthy Young Adults Decreases Perceived Umami Taste and Diminishes Appetite for Savory Foods"

研究の方法

若く健康で普通体重の男女58人(平均年齢23才。女性42人)を2つのグループに分けて、一方のグループに3.8g(*)のMSGが混入された野菜スープを4週間にわたり毎日飲ませました。 もう一方のグループはMSGの代わりに塩で味付けした野菜スープを堪能しました。

そして、この4週間の前後に旨味に対する嗜好や食事量や満腹感などを調べました。
(*) 味の素ひと瓶の内容量が70gですから3.8gというと大変な量です。 4週間で味の素ひと瓶半に相当する量を摂ってます。

海辺に打ち上げられた昆布

結果

女性に限り、MSGが混入された野菜スープを飲まされた場合には、塩で味付けされた野菜スープを美味しく頂いた場合に比べて、旨味を知覚する能力が低下していました(*)
(*) 低下幅は8.4ポイント。 "Chemical Senses" 誌に発表された研究論文(Figure 1)を見る限り、たぶん100点満点。
また、食べ放題のお食事会で食べる量を調べたところ、MSG混入スープを飲まされた4週間の後には男女ともに、(自然の)旨味を持つ食品の食欲(*)も食事量(†)も減っていました。

(*) 7.7ポイントの低下。何点満点かは不明。

(†) 36gの減少。 ただし、95%CIの範囲が-91g~+19gとゼロをまたいでいる。