(2018年6月) "Plos One" に掲載されたクイーンズ大学ベルファスト(アイルランド)などによる研究で、飲酒量と死亡リスクやガンになるリスクとの関係が調査されています。
研究の方法
米国に住む55~74才の男女10万人弱(69%が女性)を対象に、それまでの人生における飲酒量を尋ねたのち9年間前後にわたり生存状況やガンの発生状況を追跡調査しました。
結果
追跡期間中に 9,599件の死亡と 12,763件のガンが発生しました。
大体の傾向は次のようなものでした:- 総死亡リスクや心臓病/脳卒中で死亡するリスクは、飲酒量との関係を示すグラフがJ字型(週に1~5杯ほどは飲酒する場合にリスクが最低)となった。
- ガンになるリスクやガンで死亡するリスクは、飲酒量との関係を示すグラフが右肩上がりとなった(お酒を飲まない場合にリスクが最低)。 お酒でリスクが増加すると殊更に言われているガン(乳ガン・大腸ガン・頭頚部ガン・肝臓ガン・食道ガン)に限らず、飲酒量が多いほどリスクが高かった。