マウス・ウオッシュで血圧が上がる

(2014年1月) "Free Radical Biology And Medicine revealed" に掲載されたクイーン・メアリー大学の研究によると、マウス・ウオッシュ(や歯磨き粉)に使用されている殺菌剤によって高血圧になるリスクが増加するかもしれません。 マウス・ウオッシュの有効成分であるクロルヘキシジンという殺菌剤により、亜硝酸塩を生産する口腔内細菌が殺されるというのです。 亜硝酸塩には血管を拡張させて血圧を下げる作用があります。

研究の内容

この研究で、19人のボランティアに Corsodyl というマウス・ウォッシュ製品(クロルヘキシジンを0.2%の濃度で含む)を1日に2回使用してもらったところ、数時間以内に2~3.5ポイント(mmgh) 血圧が高くなりました。

Corsodyl の使用によって口腔内細菌の生産する亜硝酸塩の量が90%減り、血中の亜硝酸塩濃度が25%減ります。

解説

日本でも市販されているリステリンなどのようにクロルヘキシジンが使われていないマウスウォッシュも多いのですが、研究者によるとクロルヘキシジンが使われていないマウスウォッシュであっても口腔内の有益な細菌を殺してしまうと考えられます。

研究者は次のように述べています:
「マウスウォッシュを使うなと言うわけではありませんが、歯や歯茎に問題が無い人まで使うのは疑問です」
一方、Corsodyl のメーカーである GlaxoSmithKline 社は次のようにコメントしています:

「クロルヘキシジンを0.2%の濃度で含む Corsodyl は短期間の使用を念頭に置いて作られており、毎日使用する製品としてはクロルヘキシジンを0.06%の濃度で含む Corsodyl Daily という製品があります。

また当社の調査によると、0.2%の Corsodyl であっても指示通りに使用するのであれば血圧上昇は懸念されません」

濃度は不明ですが、日本で市販されているマウス・ウォッシュの中にもクロルヘキシジンを使用しているものがあります。 文中にもあるようにクロルヘキシジンに限らず、殺菌剤は善玉菌と悪玉菌の区別をせずに殺菌するでしょうから、殺菌剤は種類を問わず血圧が上がる原因になるのでしょう。

マウス・ウオッシュが口臭悪化口や喉のガンの原因になるとする研究もあります。