閲覧以外で当サイトのコンテンツを利用する場合には必ず引用・転載・ネタ探しをするときのルールに目を通してください。

栄養不足の男性であってもマルチビタミンのサプリメントは心臓病・脳卒中の予防に効果なし

(2017年4月) "JAMA Cardiology" に掲載されたハーバード大学の研究で、栄養不足の男性であってもマルチビタミンのサプリメントの服用により心血管疾患(心臓病や脳卒中)のリスクが下がりはしないという結果になりました。

研究の方法

50才超の米国人男性1万3千人超を2つのグループに分けて、一方のグループにはマルチビタミンのサプリメントを、そしてもう一方のグループにはプラシーボを服用してもらいました。 そして、その後の11年間における心血管疾患の発生状況を調べました。

データの分析においては、食生活など心血管疾患のリスクに影響する様々な要因を考慮しました。
食品やサプリメントの摂取状況から体内に存在する栄養素の量を推測しただけで、血液検査などで体内に存在する栄養素の量を直接調べたわけではないようです。
結果

試験開始の時点での栄養摂取状況が良くても悪くても、マルチビタミンの服用と心血管疾患のリスクとの間に関係が見られませんでした。

ビタミン類が不足していてその不足がマルチビタミンで補われるであろう場合にも、マルチビタミンのサプリメントの服用によって心血管疾患のリスクが下がっていなかったというわけです。 ビタミンDなんかだと、不足している人に限りサプリメントの服用が有益だという結果になった研究が複数存在します。
関連研究
"Journal of Nutrition"(2016年)に掲載された同じくハーバード大学の研究(前向きコホート研究)では、40才以上の男性1万8千人超を対象とする12年間の追跡調査を行い、生活習慣・健康状態・食生活を考慮したうえで、追跡開始の時点でマルチビタミン服用歴が20年以上だった場合に限り、主要心血管イベント(心血管疾患による死亡・心筋梗塞・脳卒中)のリスクが44%低いという結果になっています。