マルチビタミンや肝油を常用していると喘息のリスクが増加する恐れ

(2016年10月) "ERJ Open Research" に掲載されたノルウェー科学技術大学などの研究で、マルチビタミンやタラの肝油(*)を服用していると喘息を新規に発症するリスクが下がるどころか上がってしまうという結果になりました。出典: Intake of multivitamin supplements and incident asthma in Norwegian adults: the HUNT study
(*) タラの肝油はビタミンAとDを豊富に含んでおり、ノルウェーではよく飲まれています。 肝油は、2013年に発表された研究(リンク先は英文)でも喘息のリスクが増加するという結果になっていて、その原因としては肝油に大量に含まれるビタミンAが疑われています。 その一方でビタミンDは、喘息のリスクを下げる効果が示されたり示されなかったりしています。
研究の方法

喘息ではない19才以上の男女1万7千人近く(平均年齢は40才前後)のマルチビタミンと肝油のサプリメント服用習慣を調べた後、平均11年間にわたって喘息の発症状況を追跡調査しました。

マルチビタミンや肝油を調査の前年に3ヶ月以上にわたり定期的に服用している場合を、「マルチビタミン/肝油の服用習慣がある」とみなしました。

結果
  • マルチビタミンだけを服用していたグループ(997人)は、サプリメントを服用していなかったグループ(1万4千人足らず)に比べて、喘息になる率が55%高かった。
  • 肝油を服用だけを服用していたグループ(1163人)は同様に、喘息になる率が59%高かった。
  • マルチビタミンと肝油の両方を服用していたグループ(1050人)でも同様に、喘息になる率が73%高かった。
上記の数字はいずれも、年齢・性別・喫煙習慣・運動量・教育水準・家計の状態・喘息の家族歴BMIといった要因を考慮した後のものです。