筋力を鍛える身体活動が十分である人はガンで死亡するリスクが低かった

(2019年4月) "Cancer Causes & Control" 誌に掲載されたネブラスカ大学などによる研究で、筋力強化身体活動(MSA)が十分である人はガンで死亡するリスクが低いという結果になりました。
著者: Mohamamd Siahpush et al.
タイトル: Muscle-strengthening physical activity is associated with cancer mortality: results from the 1998–2011 National Health Interview Surveys, National Death Index record linkage

研究の方法

米国に住む男女31万人を平均8年間にわたり追跡したデータを用いて、MSAとガンで死亡するリスクとの関係を調べました。

MSAについて

米国厚生省のサイト(65才以上を対象とするページ)によると、MSAは主に筋力トレーニングのことです。 MSAの例として挙げられているのは次のようなものです:
  • ウェイト(バーベルとかダンベルとか)を用いる筋トレ
  • 抵抗バンド(ゴムチューブ)を用いた運動
  • 腕立て伏せ/スクワット/懸垂など自分の体重を用いる筋トレ
  • 階段昇降
  • (買い物とかで)重い物を運ぶ
  • 重量作業や穴掘りを伴う庭仕事
  • 一部のヨガや太極拳

米国厚生省は、高齢者が脚・尻・胸・背中・腹部・肩・腕といった全身の筋肉を鍛えるMSAを週に2回以上行うことを推奨しています。 1回あたりの時間は問いません。 各部の筋肉疲労の限界になるまで行います。

英国の厚生省のサイトでも同様の説明がなされています。 こちらではMSAの例として自転車やダンスも挙げられています。

結果

米国におけるMSAの推奨基準(MSAを週に2回以上)を満たしている場合には、満たしていない場合に比べて、ガンで死亡するリスクが19%低下していました。

ただ、MSAの頻度とガンで死亡するリスクとの間に用量反応関係(*)は見られませんでした。
(*) この話で言えば、MSAの頻度が多いほどガン死亡リスク低いという右肩下がりの関係のこと。