筋肉ゆえに体重が多いのであっても心臓病による死亡リスクが高い

(2016年5月) "Mayo Clinic Proceeding" に掲載されたグラナダ大学の研究によると、心血管疾患(心臓病や脳卒中)による死亡のリスクを測る尺度としては、やはりBMIが有効です。

解説

BMIの計算に用いられるのは身長と体重だけなので、脂肪ではなく筋肉の量が多いために体重が多い人も太っているとみなされます。

そして一般的には過剰な脂肪が不健康であると考えられているため、脂肪ではなく筋肉の量が多い人まで不健康だと判定してしまうBMIは肥満の尺度としては不完全であって、体脂肪の量やウェスト:身長比(WHtR)などの方が肥満が健康に及ぼす悪影響の程度を計測する尺度として適切だと言われています。

ところが今回の研究では、筋肉のために体重が増えている場合にも心血管疾患による死亡率が増加するという結果になりました。

研究者は次のように述べています:
「脂肪が大量に存在する場合だけでなく筋肉など脂肪以外のものが大量に存在する場合にも(心血管疾患の)リスクが増加する可能性があります」
研究の方法

米国人男女6万人超の体脂肪の量とBMIを計測し、その後の15年間ほどにおける心血管疾患による死亡の状況を調べて、体脂肪の量とBMIのどちらが心血管疾患により死亡するリスクを正確に予測できていたかを調べました。

結果
意外なことに体脂肪の量よりもBMIの方が、将来に心血管疾患で死亡するリスクを正確に予測できていした。