筋トレで筋肉が付くメカニズムが判明

(2013年1月) "Cell" 誌に掲載された米国の研究により、筋肉中に存在しウェイト・トレーニングの効果を増幅するタンパク質が特定されました。 今回の発見は平均以上の筋肉を身に付けようとする場合だけでなく、老化・寝たきり・ガン・筋ジストロフィーなどで筋肉が落ちるのを防止する場合にも役立つ可能性があります。

PGC-1 α4

このタンパク質は PGC-1 α4 と呼ばれるもので、今回初めてマウスおよびヒトの骨格筋から分離されました。 PGC-1 α4 は筋肉の成長に関与する2つの分子経路(いずれも既知のもの)の活性を調節します。

ウェイト・リフティングなどのレジスタンス・トレーニング(いわゆる筋トレ)によって筋肉が大きく、そしてパワフルになるのも、このタンパク質の増加が生化学的な変化を引き起こす結果です。

研究の内容

この研究で PGC-1 α4 をマウスに投与するという実験を行ったところ、マウスの筋肉量と筋力が増加しました。 このタンパク質を脚の筋肉に注入されたマウスは数日後に、対照群のマウスと比べて筋繊維が60%も太くなっていたのです。

また、ガンにかかっているマウスでも、PGC-1 α4 の投与により筋肉の損耗(癌悪液質)が軽減されました。

さらに、マウスを遺伝子改造して PGC-1 α4 を増加させたところ、普通のマウスに比べて20%も強くて耐久力のあるマウスが出来ました。