食用二枚貝の殻の厚みは、この2千年間で半分ほどの薄さになっている

(2016年6月) "Proceedings of the Royal Society B" に掲載されたシカゴ大学などの研究によると、ムラサキイガイ(食用の二枚貝)の殻は時代を経るごとに薄くなっています。出典: Modern Mussel Shells Much Thinner Than 50 Years Ago

研究の概要

様々な時代のムラサキイガイの殻を比較したところ、1970年代のムラサキイガイの殻は現代のものに比べて+32.2%も厚いことが明らかになりました。 ネイティブ・アメリカンが 2,150~2,420年前に暮らしていた跡地から採取されたムラサキイガイの殻は、現代のムラサキイガイの殻に比べて厚みが+94%でした。

理由
ムラサキイガイの殻が年々薄くなり続けているのは海洋の酸性化によるものだと思われますが、酸性化以外の環境的な変化(*)が原因であるである可能性もあります。
(*) ムラサキイガイの餌(プランクトンなど)の変化など。
影響
ムラサキイガイの殻が薄くなると、ムラサキイガイを餌とするヒトデやラッコなどの動物に食べられやすくなったり環境の影響を受けやすくなったりして、ムラサキイガイの数が減ってしまうかもしれません。 ムラサキイガイは海洋の生態系において重要な位置を占めているため、ムラサキイガイの数の変化は数百種類の生物に影響を及ぼしかねません。