1日わずか6杯のエスプレッソで非アルコール性脂肪肝が改善される?

(2016年4月) スペインで開催中の "The International Liver Congress 2016" で発表されたナポリ大学の研究によると、コーヒーの飲用が非アルコール性脂肪肝(NAFLD)の症状改善に有効かもしれません。

マウス実験
方法

高脂肪のエサを与えられているマウスにカフェインを抜いたコーヒーを12週間にわたり毎日与えて、普通のエサを与えられているグループや高脂肪のエサだけを与えられているグループと比較しました。

結果
NAFLDの主要な指標(*)が改善しました。 さらに、コーヒーを与えたグループでは体重が増えにくくなっていました。 ただし投与したコーヒーは相当な量で、体重70kgの人がエスプレッソ・コーヒーを6杯/日飲むのに相当する量でした。
(*) コレステロール値・肝細胞の気球状変性・アラニンアミノ基転移酵素・脂肪肝。
メカニズム
この研究ではさらに、コーヒーによりNAFLDが改善される理由も示されました。 コーヒーの投与によりゾヌリン-1と呼ばれるタンパク質が増加していたのです。 ゾヌリン-1には腸の透過性(*)を軽減する作用があります。
(*) 腸内の有害物質が腸壁を通り抜けて体内の各所に運ばれる現象のことで、肝臓の損傷やNAFLDの悪化を促進すると考えられています。