昼寝の時間が長いとメタボリック・シンドロームのリスクが増加

(2016年3月) 米国心臓学会で発表予定の東京大学の研究(メタ分析)で、昼寝の時間が長かったり日中の疲労感がひどい人はメタボリック・シンドローム(以下「メタボ」)になるリスクが高いという結果になりました。

研究の方法
東洋や西洋で行われた21の観察研究のデータを分析しました。 データに含まれる人数は30万人超で、データの内容は①メタボ・2型糖尿病・肥満の病歴の有無と、②次のような質問に対する回答でした:
  • 日中の眠気に悩まされていますか?
  • 昼寝しますか?
結果

昼寝の長さが40分間を超えるとメタボのリスクが急増しており、90分間も昼寝をするというグループではメタボのリスクが(おそらく昼寝をしないグループに比べて)1.5倍に増加していました。 日中に過度の疲労感を感じるというグループでもメタボのリスクが増加していました。

30分未満の昼寝は有益?

昼寝をするけれども長さが30分未満だというグループでは、メタボのリスクが僅かに下がっていました。

今回の研究チームが過去に発表した研究でも、昼寝の長さが1時間を超えると心血管疾患や糖尿病のリスクが増加するけれども、昼寝の長さが30分未満だとこれらのリスクが逆にわずかに低下するという結果になっています。

糖尿病と肥満
昼寝の時間が1時間を超えるというグループあるいは日中に過度の疲労感を感じるというグループでは、2型糖尿病のリスクが50%増加していました。 肥満はメタボにも糖尿病にも関わっていますが、意外なことに昼寝の時間と肥満のリスクとの間には関係が見られませんでした。