昼寝と昼間の眠気とパーキンソン病のリスクの関係

(2018年6月) "International Journal of Epidemiology" に掲載されたカリフォルニア大学サンフランシスコ校などの研究で、昼寝の時間が長い高齢男性はパーキンソン病になるリスクが高いという結果になりました。
Yue Leng et al. "Excessive daytime sleepiness, objective napping and 11-year risk of Parkinson’s disease in older men"

研究の方法

パーキンソン病ではない男性 2,920人(平均年齢76才)を対象に、昼間に過度の眠気が生じていないか否かや昼寝に費やした時間を調べたのち、11年間にわたりパーキンソン病の発症状況を追跡調査しました。

昼間の眠気

Epworth Sleepiness Scale(日本語版PDFファイル) と呼ばれるアンケートのスコアで11点以上となる場合を、「昼間の眠気が過度に生じている」とみなしました。

昼寝に費やした時間

昼寝に費やした時間は主観的および客観的に調査しました。

主観的な調査に関しては論文要旨に記述がありませんが、おそらくアンケートで昼寝に費やした時間を本人に尋ねたのでしょう。

客観的な調査には活動量計を用いました。 男性たちが装着する活動量計で昼間に5分以上にわたり活動がなされなかった場合を「眠りに落ちた」とみなしました。

結果

11年間のうちに106人がパーキンソン病になりました。

昼寝の時間(1日の合計)が1時間未満で昼間の眠気もないグループを比較基準とした場合のパーキンソン病のリスクは次のようなものでした:
  • 昼寝の時間が1時間以上(昼間の眠気なし): +96%
  • 昼寝の時間が1時間以上(昼間の眠気あり): +152%

睡眠時間が30分未満のグループと1時間以上のグループとの比較では、睡眠時間1時間以上のグループはパーキンソン病のリスクが2倍超でした。

昼間に過度の眠気があるだけで昼寝はしていないという場合には、パーキンソン病のリスクは増加していませんでした。

朝型と夜型のどちらであるかや睡眠リズムの安定性を考慮した分析でも同じような結果でした。