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リクライニング・シートを40°倒した状態であれば、わりと熟睡できる

(2018年6月) "Chronobiology International" 誌に掲載されたセントラル・クイーンズランド大学(オーストラリア)による研究で、昼寝時の背もたれの角度と睡眠の量および質との関係が調査されています。
Gregory D. Roach et al. "Flat-out napping: The quantity and quality of sleep obtained in a seat during the daytime increase as the angle of recline of the seat increases"

研究の方法

20代の健康な男女6人(女性3人)に、夜間(午前2時~午前6時)にベッドで4時間の睡眠を取ったうえで、午後1時~午後5時に背もたれの角度が異なるの3種類のシートで4時間の睡眠を取ってもらいました。

結果

背もたれの角度がほぼ垂直(20°)のシートで昼寝する場合よりも、40°倒したシートや90°倒した(仰向け)シートで昼寝する場合のほうが、ぐっすりと長時間にわたり眠れました。

特筆すべきは、背もたれの角度が40°の場合にもかなり良く眠れたという点です。 仰向けで眠った場合に比べてREM睡眠が37%少なかったものの、トータルの睡眠時間も徐波睡眠の時間も同じくらいでした。

背もたれの角度が20°の場合には仰向けで眠った場合に比べて、トータルの睡眠時間が20%、徐波睡眠が30%、およびREM睡眠が79%少ないという惨状でした。

解説

ほぼ垂直の背もたれで眠った場合に睡眠に支障が生じる理由として研究チームは次の2つを考えています:
  1. 頭を快適な位置に維持できないために(特に筋肉がゆるむREM睡眠において)睡眠に差し支える。
  2. ほぼ垂直な姿勢では交感神経が活発になり副交感神経が不活発になるために、生理学的に覚醒レベルが高まる。