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納豆を頻繁に食べる人は心臓病や脳卒中で死ぬことが少ない

(2016年12月) "American Journal of Clinical Nutrition" に掲載された岐阜大学の研究で、納豆を頻繁に食べる人は心血管疾患(心臓病や脳卒中)で死亡することが少ないという結果になりました。

研究の方法

35才以上の日本人男女2万9千人ほどを対象に食生活(摂取頻度)に関するアンケート調査を実施したのち、その後16年間にわたり心血管疾患による死亡の状況を追跡調査しました。

結果

追跡期間中に 1,678人が心血管疾患により死亡しました。 このうち脳卒中で死亡したのは677人、虚血性心疾患で死亡したのは308人でした。

心血管疾患全体

納豆摂取量に応じてデータを4つのグループに分けたなかで、摂取量が最も多かったグループは最も少なかったグループに比べて、心血管疾患で死亡するリスクが25%低いという結果でした。

大豆に由来するタンパク質全体の摂取量(*)と心血管疾患による死亡リスクとの間には関係が見られませんでした。
(*) 納豆や豆腐といった大豆食品全体の摂取量のことでしょう。
脳卒中
心血管疾患のうち脳卒中に限ると、納豆以外の大豆製品の摂取量が多い場合にも死亡リスクが25%低下していました。 納豆の摂取量が多い場合の、脳卒中に限った死亡リスクの低下幅は32%でした。
心臓病
心臓病に限った分析の結果は不明です(アブストラクトに記述が無い)。 統計学的に有意な結果とならなかったのかもしれません。
解説
納豆とは
納豆とは大豆を発酵させた食品のことで、独特の臭気を発し糸を引くそうです。 納豆は主に東日本で食べられています。 西日本でもスーパーで納豆が市販されていますが、公共の場(*)で納豆を食べる人を見かけることはありません。
(*) レストラン、駅の構内、公園、図書館、美術館、コンサート会場、ゴルフ場など。
ナットウキナーゼ
納豆の成分の1つであるナットウキナーゼという酵素には、フィブリンと呼ばれ血栓に関与するタンパク質を溶かす作用があります。 しかし、心血管疾患とナットウキナーゼの関係については研究が進んでいません。