「首の太さ」では潜在性アテローム性動脈硬化の有無を判断できない

(2014年3月) "Clinical Cardiology" 誌に掲載された米国の研究で、首の太さ(首中央部の前後の直径)と冠状動脈または頚動脈のアテローム性動脈硬化との関係が否定されました。

この研究では、NFL(アメフト)の元プロ選手845人の首の直径を測り、超音波機器を用いて頚動脈のプラーク蓄積具合を調べました。

メタボリック症候群があったのは21%、頚動脈にプラークの蓄積(CAP)が見られたのは56%、冠状動脈に(沈着する)カルシウム(CAC)が見られたのは62%でした。

データを分析したところ、メタボリック症候群のある人は首が太いという傾向は有意に存在していたのですが、CAP や CAC と首の太さとの間には関係が見られませんでした。 この結果は、年齢や、人種などの心血管代謝的要因を考慮したうえでのものです。

研究グループは次のように述べています:

「CAC や CAP の有病率が高い NFL の元選手のにおいても、首の太さと潜在(無症状)性の冠状動脈/頚動脈アテローム性動脈硬化との間に関係は見られませんでした。 今回の結果から、アテローム性動脈硬化のリスクを調べる手段として、首の太さは有効では無いと思われます」


今回の研究グループには、薬品メーカーや医療機器メーカーと資金的なつながりがある人が数名含まれていました。