恐怖や嫌悪を感じたときの汗の匂いで周囲の人のストレスが増加する

(2018年4月) "Chemical Senses" 誌に掲載されたアベイロ大学(ポルトガル)などの研究によると、ネガティブな感情が体臭を介して周囲の人のストレスを増加させる可能性があります。

研究の方法

20人のドナー(体臭提供者)に3種類の映像をそれぞれ別の日に見せて、映像を見たときに脇の下にかいた汗を採取しました。 3種類の映像とは次のようなものです:
  1. 恐ろしい映像
  2. 嫌悪感を催す映像
  3. 中立的な(ネガティブな感情を引き起こさない)映像

そうして採取した汗の匂いを69人の被験者に嗅がせて、3種類の汗で被験者の反応がどう異なるかを調べました。

結果

1や2の映像を見たときに出た汗の匂いを嗅いだ場合には、3の映像を見たときの汗の匂いを嗅いだ場合よりも心臓の副交感神経の活性が低下(ストレスが増加)していました。

結論

心臓の副交感神経の活性という客観的な尺度においても、恐怖や嫌悪といったネガティブな感情により生じる汗の匂いが、その匂いを嗅いだ人のストレスを増大させることが示されました。