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ネガティブな感情を表に出す人の方が長生き

(2013年1月) "Health Psychologies" 誌に掲載されたドイツの研究によると、ネガティブな感情を表に出す人の方が長生きです。 同じ欧州でも北方の人よりも感情を表に出す傾向のある南欧の人の方が2年近くも長寿なのも、このためなのかもしれません。

研究の概要

6,000人以上を対象に感情を我慢することが健康に与える影響を調べたところ、感情を抑制する人は病気になりやすいことが判明しました。 不安感を内にこもらせると脈拍が上昇しますが、これが積み重なると高血圧になり、ガンや心臓病、腎臓病などのリスクが増加するのだそうです。

解説
研究者は次のように述べています:

「(感情を抑制するあまりに病気になる)リスクが特に高いのは、恐怖心を隠そうとし、防御的な振る舞いをする人で、この手の人は、リスクを避け、自分自身と自分の周囲をきちんとコントロールすることを望みます」

「こういう人たちは、ストレスの多い作業を与えられると、心拍数と脈拍の上昇が他の人と比べて大きいなどストレスと不安感の客観的な兆候を示します」

その一方で、こういうタイプの人たちは、特定の病気になるリスクが増加する代わりに、いったん病気になったときには、感情的な人よりも病気の回復が早いそうです。

ハーバード大学の研究でも

"Journal of Psychosomatic Research"(2013年10月)に掲載されたハーバード大学などの研究でも、感情を吐き出さずに溜めておく人では早死にのリスクが35%、心臓病のリスクが47%、そしてガンのリスクが70%増加するという結果が出ています。

こちらの研究では、平均年齢44才の男女729人の感情の抑圧度合いなどを1996年から2008年にかけて調査しました。 この期間中に死亡したのは111人。 死因は主にガン(34人)と心臓病(37人)でした。

感情の抑圧が死亡率の増加につながる理由は不明ですが、感情の抑圧によるストレスを解消しようとして喫煙や、飲酒、ジャンクフードなどに走るから、あるいは、ネガティブな感情を我慢することによってホルモンのバランスが崩れるために、細胞のダメージが関与するガンや心臓疾患のような病気のリスクが増加するからではないかと考えられています。

同じくハーバード大学の研究によると、癇癪を起こす(つまり、怒りを表に出す)と心臓発作のリスクが増加します。 癇癪を起こしても起こさなくても、癇癪を起こしたくなるような腹立たしいことが起こるのが体に悪いのではないかと思いますが、研究者によると怒りを吐き出すという行為が体に良くないようです。