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ネオアジュバント療法により乳ガン転移のリスクが増加する恐れ

(2017年7月) "Science Translational Medicine" 誌に掲載されたアルベルト・アインシュタイン医学校の研究によると、ネオアジュバント療法(外科手術を行う前に化学療法を行う)によって乳ガンが転移するリスクが下がるどころか上がってしまう恐れがあります。

研究の方法

乳ガン患者20人が治療を受けている期間中に、TMEM(tumor microenvironment of metastasis)と呼ばれガン転移のリスク指標として用いられる細胞の集合体(*)を調べました。
(*) マクロファージと血管内皮細胞と腫瘍細胞とで構成され、腫瘍細胞が血管構造へと入り込む入り口となる。(参考画像

結果

外科手術の前に化学療法を受けた患者は全員、TMEMの密度と活性が増大していました。 マウス実験でも同様の結果でした。

この研究ではさらに、ネオアジュバント療法に使用されるパクリタキセルという抗がん剤により、TIE2受容体を備える骨髄細胞が腫瘍のもとへと移動し、その結果TMEMが形成されることも明らかになりました。 薬物を用いてTIE2を遮断すると、マウスに抗がん剤を投与してもTMEMの数は増えませんでした。

コメント

研究チームは次のように述べています:
「抗がん剤によりガンが拡散するという点について今後の研究でよく確認する必要がある。 さしあたり、外科手術をまず行ってから化学療法を行うようにすると良いかもしれない」
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