(2018年1月) "Sleep" 誌に掲載されたパリ第4大学などの研究によると、寝言の大部分はネガティブで攻撃的です。
研究の方法
平均年齢50才の男女230人(41%が女性、129人がレム睡眠行動障害、87人が夢遊病/睡眠時驚愕症、健常者は15人)の2晩分の寝言を記録しました。
普通の人はあまり寝言を口にしないため、寝言が多いことで知られる睡眠障害を抱えている人を主な被験者としました。
結果
2晩のうちに883回の寝言が発せられました。
寝言において最も頻繁に出現したのは「ノー」という否定の言葉でした。
目覚めて活動しているときの発言に比べて寝言では、「ノー」という否定の言葉を口にする頻度が4倍、「クソっ」という罵りの言葉を口にする頻度が800倍でした。 寝言の多くはネガティブあるいは攻撃的な内容でした。
睡眠中に見る夢でネガティブな心を整理するために寝言の内容がネガティブになりやすいのかもしれません。
寝言の大部分は文法的に正しかったのですが、寝言の59%は「つぶやき」や笑いなどと入り混じっていて何を言っているのかが不明瞭でした。