ビタミンB3が化学療法の副作用軽減に有効?

(2015年6月) ゲルフ大学(カナダ)の研究によると、ナイアシン(ビタミンB3)によってガンの化学療法の副作用を減らせるかもしれません。 ガン患者の多くは、ガン治療のために栄養の吸収力が落ちているためにナイアシンが不足しています。

研究者は次のように述べています:

「抗がん剤には毒性があります。 主な毒性は骨髄抑制(赤血球・白血球・血小板が減少する)です。 骨髄抑制の程度によっては化学療法を中止せざるを得ませんし、ガンが治った後にも白血病のリスクが(骨髄抑制のために)増加します」
研究の方法

この研究では、次の3つのグループのネズミを用いた実験を行いました:

  1. ナイアシンの体内量が普通のグループ
  2. ナイアシンが欠乏しているグループ
  3. ナイアシンのサプリメントを投与されるグループ
結果

抗がん剤の投与が終了したのち多くのネズミが二次性白血病を発症しました。 ナイアシンが欠乏していたグループでは抗がん剤の投与期間中に骨髄抑制が増加しており、白血病の長期的なリスクが増加していました。

抗がん剤の効果への影響

過去の複数の研究で、ナイアシンに抗がん剤の副作用を緩和する効果だけでなく、抗がん剤で殺せるガン細胞の量を増やす効果もあることが示されています。

しかしながら、ガンの種類によってはナイアシンの大量服用によって(抗がん剤から)保護される可能性もあります。 研究者が行った実験では、子宮頸ガンはナイアシンの投与に対する反応が良好で死滅するが、結腸ガンではそうではないという結果になっています。

ナイアシンの働き

ナイアシンは次の3つの機能に関与しています:

  • エネルギー代謝
  • DNAの修復
  • 細胞死

ナイアシンが欠乏した肉体では、残存しているナイアシンがかき集められてエネルギー生産に向けられるために、DNA修復機能がおろそかになります。 そうするとガンが発症したり進行したりするリスクが増加します。

ナイアシンを含んでいる食品は卵・肉・乳製品などです。