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ニコチンアミド・リボシドが糖尿病のマウスにもたらした効果

(2016年5月) "Scientific Reports" に掲載されたアイオワ大学などの研究で、ニコチンアミド・リボシドと呼ばれる天然のビタミンにより2型糖尿病のマウスの血糖値が下がり、脂肪肝が軽減され、末梢神経のダメージが阻止されるという結果になりました。

ニコチンアミド・リボシドは、NAD+(ニコチンアミド・アデニン・ジヌクレオチド)と呼ばれる物質の前駆体です。 NAD+は細胞がエネルギー源からエネルギーを作り出すのに必要とされますが、年を取ると減少します。 NAD+を増やすサプリメントとしてニコチンアミド・リボシドが期待されています。

研究の方法
マウスを次の6つのグループに分けてニコチンアミド・リボシド(NR)の効果を調べました:
  1. 普通のエサを与えられる健康なマウス
  2. 普通のエサとNRのサプリメントを与えられる健康なマウス
  3. 高脂肪食を与えられる糖尿病前症のマウス
  4. 高脂肪食とNRのサプリメントを与えられる糖尿病前症のマウス
  5. 高脂肪食を与えられる2型糖尿病のマウス
  6. 高脂肪食とNRのサプリメントを与えられる2型糖尿病のマウス

実験期間は21週間で、NRのサプリメントは最後の8週間のみ与えられました。

結果
NRのサプリメントは糖尿病のマウスと糖尿病前症のマウスに次のような効果をもたらしました:
  • 高脂肪食による体重増加が相当に防がれた。
  • 脂肪肝(肝臓に脂肪球が蓄積した状態)が防がれた。
  • 高脂肪食による肝臓のダメージが軽減された。
  • 血糖値が相当に改善された。
  • ニューロパチー(*)が防がれた(熱さを感じる能力が維持された)。
    (*) 糖尿病合併症の1つで、手・足・指に生じる神経機能障害。 痛みが生じたり感覚が失われたりする。

研究チームは次に、ヒトを対象にNRの効果を調べる臨床試験を行う予定です。