睡眠時間が短かく就寝時間が遅いとネガティブ思考に悩まされる

(2014年12月) "Cognitive Therapy and Research" 誌に掲載されたニューヨーク州立大学ビンガムトン校の研究によると、睡眠時間が短かく就寝時間が遅いと反復的ネガティブ思考(下記参照)に悩まされることが増えると思われます。

この研究では、同校の学生100人を対象にアンケートとPCを用いたテストを実施して、何かについてどれだけ悩んだり、回想したり、執拗に気にしたりするか(いずれも反復的ネガティブ思考の指標)を測定し、睡眠習慣(朝型か夜型か、睡眠時間が規則的かどうか)を調査しました。

その結果、睡眠時間が短かく就寝時間が遅い人の方が反復的ネガティブ思考に悩まされること傾向にありました。 これは夜型の学生でも同じでした。

研究者は次のように述べています:
「侵入的想起(不快な記憶や考えが頻繁に想起されること)に悩まされている人は、適切な時間帯に睡眠を取るようにすると良いでしょう」
反復的ネガティブ思考とは

悲観的な考えがどうしようもなく繰り返し思い浮かぶのに悩まされる状態が「反復的ネガティブ思考(repetitive negative thinking)」と呼ばれます。

反復的ネガティブ思考に悩まされる人は、将来について過度に心配したり、過去の出来事を過度に掘り下げて考えたり、侵入的想起に悩まされたりします。

反復的ネガティブ思考は全般性不安障害や、鬱病、心的外傷後ストレス障害、強迫性障害、社会不安障害に悩む人によく見られます。 そして、そのような人は睡眠障害を抱えていることが多い傾向にあります。

心的外傷後ストレス障害
心的外傷後ストレス障害(PTSD)とは不安障害の一種で、身体的な外傷や、もしくは戦闘、暴行、自然災害、その他の生命を脅かす出来事などの重度の精神的・情動的苦痛への反応として発症する。

強迫性障害
特定の思考やイメージが勝手に繰り返し現れたり、手洗いなどの特定の行動を何度も繰り返さなければ気が済まなかったりする不安障害の一種。

社会不安障害
他人に否定的な評価を受けたり、他人に辱められることに強い不安を感じたりする不安障害の一種。