眠るためにお酒を飲むのはお勧めできない

(2014年12月) アルコールは強力な誘眠物質(睡眠を誘発する物質)として知られており、米国では成人の約20%が眠りにつくためにお酒を飲みますが、ミズーリ大学の研究(掲載誌不明)によると眠るためにお酒を飲むのはお勧めできません。

この研究で、お酒がサーカディアン・リズム(睡眠/覚醒など体に備わっている1日のリズム)ではなく睡眠ホメオスタシス(睡眠/覚醒を制御する脳内のメカニズム)に作用することによって眠気を引き起こしていることが明らかになったのです。

睡眠ホメオスタシスは、起きていた時間の長さに応じて体の睡眠の必要性のバランスを取ります。 睡眠時間を奪われたときには体内でアデノシンという睡眠に関与する物質が作られるために眠くなり、普段よりも早く就寝したときには夜中や早朝に眼が覚めるというわけです。

研究グループは今回、アルコールによって睡眠ホメオスタシスのメカニズムが変化し、そのために眠気が生じていることを明らかにしました。 このような眠気による睡眠は、睡眠の時期が(サーカディアン・リズムに基づく本来の睡眠リズムから)ズレているために質の低いものとなりがちです。

研究者は次のように述べています:
「今回の結果から、眠るために飲酒するのが良くないことは明らかです。 アルコールによって睡眠が妨げられ、睡眠の質も下がります。 さらに、アルコールには利尿作用もありますから、おしっこをしたくなって朝早くに目覚める原因にもなります」